北京就学日誌(仮)

旧上海就学日誌。2014年8月にUSCPA取得。2015年初めに上海から北京に異動。会計事務所で働いています。

親日感情と反日感情

今週の月曜日に中国人の同僚に誘われて、彼の友人の自宅で行われたホームパーティ(宅飲み?)に参加してきた。

 

同僚は日本の京都大学に留学経験があり、中国の医師免許を持っているので、その友人もやはり医師や弁護士が多い。参加者の多くも同じように日本に留学経験があり、日本語も上手で、日本に対してとても好い印象を持ってくれていた。

ただ、弁護士の方から言われたのが、「日本企業はせっかくいい技術を持っているのに、中国でのビジネスをすると意思決定が遅いことや中国文化を理解できないことが原因で、かなり損をしている。もっと中国のことを知るべきだ。本当にもったいない。」という話。自分の仕事に関連することもあり、「本当にそうですね。」と力強くうなずいてしまった笑。

そしてさすが中国人。飲むわ飲むわ。会社では酒を飲まない若者が多いけど、やはり50前後の人たちは飲む。ビールに、日本酒に、ワイン赤白、そして締めは白酒(バイジュウ)。

 

そして、その後一部の参加者だけで、新天地の飲み屋(生演奏が聞ける騒がしいバー)に行ってきた。結構込み合っていたので席は相席。たまたま前に座っていたカップルが日本語でしゃべっていた自分たちを見て、あなたは日本人?と言ってきた。日本人だよと答えたら彼氏の態度が急変。あからさまに指差して何か(おそらく悪口)を言うわ、タバコの箱(中身は空)は投げつけるわで、彼女が抑えてくれたので、事なきを得たけど、久々に反日感情を目の当たりにした。

 

中国では相変わらず反日ドラマは放映しているし、日本に関するネガティブなニュースは事細かに放送するし、当然学校での反日教育も変わらず行われている。上海は国際的な都市だということもあり、反日感情を持つ人は比較的少なく、特に自分の周りは日系企業に関わる人ばかりのため、こっちに来て一人も出会わなかった。ただ、やはり中国人のコミュニティに入ればそういった感情を持っている人たちがいることを改めて実感した。

 

過去に日本が中国で行ったことは正当化できることばかりではないけど、多くのことが歪曲して伝わってしまっているのも事実。それは日本で報道される中国に関する情報もそうだと思う。ニュースを聞いていただけではなかなか正確な情報手に入らないし、何より体で実感できない。

 

冒頭の留学経験のある友人たちを始め、留学などを通じて日本のことを知ってもらうと日本のことが好きになる。これは自分の中の統計でほぼ100%。自分も英国に留学し、中国で働いているけど両国対して好印象を持っている。いまの日中は政治的に非常に難しい状態にあるけれど、多くの人間が留学やビジネスなどを通じてお互いの国のことをよく知れば、良い関係が築けるのではないかと思う。

 

そんなビジネスができないか、色々考えされられた月曜日だった。